ダルエスサラーム便り


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Kusikia si kuona No.18

相澤俊昭


 

相澤 俊昭(あいざわ としあき)




-『Karibu Music Festival-Bagamoyo』-



司会の『バガモヨー』という威勢のいい掛け声で始まった国際音楽祭『Karibu Music Festival』。『Karibu Music Festival』(在タンザニア日本大使館も後援していました。)とはバガモヨにて2014年11月7日から9日の3日間の日程で開催された国際音楽祭のことです。今年が初めての開催で(記念すべき、第一回目!)、将来的には、毎年2月にザンジバルで開催される国際音楽祭『Sauti za Busara』に続く、タンザニア本土最大の音楽祭を目指し、フェスティバルに参加する国々の文化・音楽の発信・交流・発展の場となることを目的とするそうです。イベントに出演するアーティストのラインナップも国際色豊かで、タンザニアはもちろんのことケニアやウガンダなどのアフリカ諸国から、そしてヨーロッパ、アメリカ、アジアなど様々な国のアーティストのリストが並んでいます。全体で33グループが集まったそうです。そして今年はPanda1/2とMasayoの2組の日本人が出演したので、たくさんのタンザニア在留邦人の方々が応援に駆けつけていました。


<フライヤー>

私が行ったのは音楽祭2日目の11月8日(土)でした。ライブが始まる夕方頃に合わせてバガモヨに行きました。到着してみると、街中はいつものように人通りはあるけど音楽祭を目当てに来ているような人たちの姿はどこにもなく、もしかして。。。と一瞬不安になりましたが、会場に近づくにつれ、それらしい人たちがちらほらと歩いていました。会場の外には食事を出す出店などもあり、これから始まる音楽祭に向けて、各店忙しそうに準備をしていました。受付に行くと、なんとまだリハーサルの真っ最中だとか。約4時間遅れでスタートの予定だそうです。まあ、タンザニアのことだから仕方ないかな。多少の遅れは覚悟していたけど、4時間も遅れるのは、すでに来ているお客さんもいるのに、ちょっとどうなのか?帰ってしまうのでは?と心配になりました。


<会場ゲート>

さあ、いよいよ音楽祭が始まる頃には(8時頃スタートだった。)、人がまばらだった会場に、お客さんが増え始めて、賑やかな雰囲気になってきました。前座のレゲエアーティストが会場を盛り上げ、その後に、MSAFIRI ZAWOSEが登場しました。彼がゼゼとイリンバを演奏している様子には、やはり上手いなと感心させられました。タンザニア人、欧米人関係なく、踊っていました。


<ムサフィリMsafiri Zawose>

また、この日出演した日本人アーティストのMasayoさんも日本の歌を唄いました。途中、スワヒリ語で歌詞の説明をしたりと観客からの受けも良く好評でした。約30分ほどのステージでしたが、周りのタンザニア人も初めて生で聞く日本の歌に興味津々のようで、みんなステージに見入っているようでした。私はMasayoさんのステージを見て、ダルエスサラームに帰りましたが、宴は朝まで続いたようです。




<まさよMasayo>

今年1回目でしたが、なかなか良い雰囲気のイベントだなと思いました。日中、すぐ近くの会場で行われたワークショップでは、アーティストに太鼓を習ったりすることが出きる体験型のイベントがあったりと子供達からも好評だったそうです。個人的には今後、たくさんのお客さんに来てほしいなと願いますが、自由な雰囲気の感じられたイベントが、そのまま来年へと続けばいいなと思います。あとは野外なので、天気次第ですね。



(2014年11月15日)




*;『Kusikia si kuona』とは日本語で百聞は一見にしかずという意味です。タンザニアで私が実際に見て、感じたことをこのページで紹介していきたいと思います。  

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