タンザニアからの手紙 No.56金山 麻美(かなやま あさみ) タンザニアの芸術センターだったニュンバヤサナーの創始者シスタージーンが、昨年5月、ダルエスサラームのムササニ半島に新たに開いたビパジ・ギャラリー。 ビパジ(Vipaji)というのは、才能という意味のスワヒリ語で、今活躍している芸術家たちの才能だけでなく、新たな才能を見出し、育てて、紹介してゆくという意味合いもあるらしい。ダルエスサラームの新たな芸術センターにしていきたいとの意気込みがある。 ![]() <ビパジギャラリー> 赤い屋根のギャラリーでは、タンザニアの芸術家たちによる彫刻、エッチング、油絵、ザンジバルの女性たちによるへナ・アートも飾られていて、小さな美術館のようだ。 ギャラリーの真ん中にはエッチングの機械も置かれていて、ビパジ・ギャラリーの活動の一環として、ザンジバルなどで作家のイマンジャマさんが、エッチング作成のワークショップを行なっていたりするそうだ。ひろがってゆく芸術センターなのだ。 ![]() <イマンジャマさんのエッチング作品> ![]() <ヘナ・アート> ![]() <マコンデ彫刻> ギャラリー内にはお土産物コーナーもあり、手作りのアクセサリーや木彫りのスプーン、布製品や手描きのカラフルな木箱などが並んでいて、ここも小さなギャラリーのよう。 ![]() <お土産ものコーナー> ゆっくり芸術作品たちを眺めた後は、敷地内の裏手にあるマクティ・カフェで一休み。ギャラリーとカフェはオーナーが違うということだけど、椰子の葉葺きの屋根の下に魚の形のテーブルがあったり、笑顔の絵が詰まった一角があったりして、遊び心のあるアート感覚でつながっている。 ギャラリーのオープンスペースでアートのワークショップ中の子どもたちの歓声がときどき風に乗って聞こえてきたり、古タイヤを虹色に塗っている様子を眺めたりしながら、のんびりと飲み物や食べ物を楽しめるのだ。 いろいろなスム―ジ―やサンドイッチやバーガーもあるし、アジア風のごはんメニューもおいしい。 週末は午後11時まで営業だそうだから、お酒も楽しめるし、週末にはいろいろイベントもやっているようだ。(プチ美術館は閉まっているけどね) ![]() <写真のご飯はMeal in a BoulのBeef:Tsh14,000、スム―ジ―はひとつTsh5,000。> ![]() <虹色タイヤ> 思えばダルエスサラームの街中にあったニュンバヤサナーもカフェもあり、ワークショップのできる場所もあり、音楽ライブも催すような芸術サロンのような場所だった。ビパジもそうなっていくのだろうか。 【営業時間】
|