第3回 「ザンジバルのお店」
タンザニアでは日本では到底見られないユニークなお店がいっぱいです。
今月は、町全体が世界遺産にも指定されているザンジバル島のストーンタウンのお店をいくつかご紹介しましょう。
<布屋さんの写真>
きらきらひかるスパンコールのついた布、細かな刺繍がされたドレスなど、ザンジバルの布屋はそれはそれは品物が豊富です。ほとんどがオマーンやアラブ首長国連邦といったアラブの国やインドから輸入されているとか。ザンジバルの道行く女の人は、ブイブイと呼ばれる真っ黒なイスラム女性衣装を着ていますが、その中はこんなきれいな布で作った服を着ているのです。隠すなんてもったいないと思うのは、私だけ?
<コフィア売り>
これは、コフィアとよばれる、イスラム教徒の男性がかぶる帽子です.こちらも丁寧に刺繍がされていています。手縫いのものと、ミシンで縫ったものがあるそうです。最近は、イスラム教徒ではなくても、おしゃれでかぶる人もいるとか。
タンザニアにはこのお店のように、店舗を持たずに、路上で出店を開いている人が数多くいます。
<生活雑貨屋>
タンザニアの庶民の人が日常生活で使うものをそろえた雑貨屋さん。
籠や墨おこし、長いしゃもじ、などなど。真中に見える、ぼうしのようなものにカラフルな色で描かれているものは、食卓に並べた食事をハエから守るためのカバーです。Upendo(愛)などといった家族に対するメッセージが入っているものが多いです。
<ココナッツオイル売り>
さて、ペットボトルの空ボトルにつめられた、これらの怪しげなものはなんでしょう?答えは、ココナッツオイルです。手で絞ったもの、機械で絞ったものがあり、手で絞ったものの方が高級品です。そのまま料理に使われたりしますが、手や足につけたり、髪の毛につやを出すためにも使われます。さまざまなハーブを入れて、香をつけているものも。(私も使用しています)
<スパイス>
ザンジバルは香辛料の島といわれ、その昔はクローブ(丁子)の生産量が世界一でした。今では4位に落ちてしまっていますが、それでもクローブがこの島の経済を支えているといっても過言ではありません。クローブだけでなく、カルダモン、クミン、シナモン、レモングラス、胡椒、ターメリックといったスパイスがちょっとずつ袋につめられて売られています。
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