ルカニ村へのお誘い | アレックス・シラー Alex SILAA | ![]() |
ルカニ村は、タンザニアの北東、キリマンジャロ州の高地にあります。ダルエスサラームからは約600kmあります。ルカニ村への行き方は、まず、ダルエスサラームからモシ、アルーシャ行きのバスに乗り、モシで降ります。所要時間は8時間ほどです。モシに着いたら、サンヤジュー(Sanya juu)行きの小さいバスに乗り替え、クウェニェジウェ(Kwenye jiwe「大きい石があるところ」の意味)で降ります。ここで小型トラック(ピックアップ)などを待ち、舗装道路から9km入ったルカニ村へ連れていってもらいます。モシとルカニ村の間は車で1時間くらいです。 会う人毎に微笑みを返してくれる、コーヒーの木やバナナの木などの緑でおおわれた、すばらしい環境にめぐまれたルカニ村には、見るべきところがたくさんあります。ルカニ村は、きれいな水道水、電気、世界中とつながる電話などのあるタンザニアの現代的な村の一つです。 村は農業と牧畜によって成り立っています。主な換金作物は、コーヒー、トウモロコシ、バナナなどで、そのほか、ヒマワリやマハラゲ(赤い豆)も作っています。山羊、牛、鶏、羊などの家畜も飼っています。 村は標高1,548m、キリマンジャロ山の西斜面に位置しているため、天気がいい日は間近にキリマンジャロ山を眺めることもできます。 主な食べ物はバナナです。三つのタイプのバナナがあります。1)料理用バナナ 2)地酒用バナナ(バナナビールを作る) 3)果物。 地酒はンベゲ(Nbege)という名で知られています。ウガリ、米の飯も食べますし、キリマンジャロ州名物のバナナスープを楽しむこともできます。これはムトリ(Mtori)と呼ばれ、栄養のある煮込みスープです。キリマンジャロコーヒーとして知られている世界で最高のコーヒーを試してみるのもいいかもしれません。 季節は 5つに分けられます。6、7月は最も寒く、0℃まで気温が下がることもあります。8月から10月は乾季ですが、コーヒーの花が咲く10、11月には、雨がちらつくこともあります。その後、12月から3月は長い夏の時季となります。3月半ばから5月の終りまでは大雨季です。雨季の間は、幹線道路からルカニ村までの道は、4輪駆動車ではないと通れません。 村人たちは、道路の補修、作物の収穫、結婚式や教会の行事などのときは助け合って働きます。 近年、ルカニ村は、日本からの旅行者を受け入れているということで知られるようになりました。JATAツアーズの農村滞在プログラムの一環です。これは1986年にスタートしました。このプログラムの目的は、タンザニアと日本の文化交流です。 ルカニ村を一度訪れたなら、村人のもてなしと文化があなたを何度もここへ来たくさせるはずです。1986年より日本からの様々なお客様を受け入れてきました。私、アレックス・シラーが、皆さんのお世話をさせていただいています。村を訪れた皆さんは、コーヒー摘みなどの農作業、水汲み、学校訪問、料理などの様々な文化的、伝統的ともいえる体験をする機会を得てきました。はじめてルカニ村にいらした方は、まるで家族の一員のような村人たちの接し方に驚きと喜びをおぼえることでしょう。 ルカニ村にいらしたなら、お話したいことはたくさんあります。あなたもルカニ村のゲストになってみませんか。 |
![]() 村の子供たち |
![]() 村の小道 |