ダルエスサラーム便り |
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Shwari No.8石原 裕介(いしはら ゆうすけ) Ruins of Kilwa Kisiwani and Songo Mnara ~キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群(リンディ州)~![]() <行き方> 車の場合:キルワロードを南下すること330㎞。ナングルクル(Nangurukuru)のラウンドアバウトを左折。途中で60㎞ほど未舗装路があるため、所要時間は6時間ほど。 フライトの場合:コースタルが毎日1往復している。料金は片道$255/名。1時間10分。 ![]() リンディ州キルワ県の県庁所在地があり、大陸続きにある町。ナングルクルを左折するとこの町に到着する。キルワ・キシワニとソンゴムナラの遺跡群の玄関口になる町で、リゾートホテルもいくつかある。ここに宿を取るのがお勧め。観光客はこの町にある役所で遺跡への許可証を取ることになる。近年リゾート開発に力を入れているそうだが、まだまだ田舎町といった様子。役所ものんびりしていて、土日は許可証を出す職員がいないことも…。役所にいる人なら誰でもいいので、声をかけて担当者を呼んでもらおう。 マソコの役場でエンジンボート(またはダウ船)を紹介してもらい、いざ、遺跡群へ。ソンゴ・ムナラだけなら半日、キルワ・キシワニまで足を伸ばすと1日かかる。2つの島を回った場合、エンジンボート代+ガイド料でTsh100,000ほど。ガイドブックを見ると、キルワと言えばキシワニの遺跡がメインで紹介されているが、時間があればぜひとも両方訪れてほしい。 ![]() キルワ・マソコの対岸に位置するのがキルワ・キシワニ島。ボートで渡るとすぐにゲレザと呼ばれる砦が目に飛び込んでくる。これはポルトガルが16世紀初めに建てたものだそうだ。キシワニには、大小さまざまな宮殿やモスク等の遺跡がたくさんあり、ほとんど手入れもされないまま、ただ静かに時を重ねている。ソンゴ・ムナラよりも遺跡の状態はしっかししているので、ガイドの案内に従って、一つ一つ遺跡を回って、歴史を感じてほしい。 <ソンゴ・ムナラの遺跡群> ![]() さらにそこから10分ほど、ぴちゃぴちゃと浅瀬の中を歩き、マングローブの林を抜けると、ソンゴ・ムナラの遺跡群が現れる。ココナッツの木々に囲まれながら、遺跡は何を主張することもなく、ただひっそりと眠っている。歴史に埋もれた遺跡の中を、思うがままに探検してみるといいだろう。疲れたら、木陰で休めばいい。ガイドが採ってくれたココナッツを飲みながら、のんびりと過ごしてみるのもいいかもしれない。 (2010年4月15日) *「Shwari」 私の大好きなこの言葉は、スワヒリ語で「平穏」を意味し、タンザニアでは挨拶でも用いられるほど頻繁に使われます。このコーナーでは、そんな穏やかでのんびりしたタンザニアの様子を、みなさんにお届けしていきたいと思います |